北海道開発局は2日付で、2018年度の発注見通し(工事情報)を公表した。10開建と本局を合わせた工事件数は722件となっている。ＷＴＯ政府調達協定の対象工事は、札幌の幾春別川総合開発事業の新桂沢ダム地すべり対策など6件を予定している。委託は1876件に上る。

　開建別の工事件数を見ると、札幌151件、函館81件、小樽45件、旭川83件、室蘭100件、釧路52件、帯広57件、網走67件、留萌42件、稚内27件、本局(営繕部)17件。

　一般土木は444件に上り、本局を含む全体の6割強を占める。部局別では札幌97件、函館47件、小樽33件、旭川52件、室蘭62件、釧路39件、帯広27件、網走42件、留萌23件、稚内22件となっている。

　ＷＴＯ対象は札幌が一般土木と舗装の各2件、帯広が鋼橋上部1件、本局(営繕)が建築1件を予定。このうち一般土木の新千歳空港誘導路アンダーパスほか、舗装の新千歳空港国際線エプロンほかの2件は第1四半期の入札で公告済み。

　業務は札幌の426件が最も多く、旭川の218件、室蘭の188件、帯広の152件、函館の151件、釧路の150件と続く。

　ＷＴＯ対象工事は次の通り。(①工期②概要③発注時期・四半期④工事規模)
　◆札幌
　◇一般土木▽幾春別川総合開発新桂沢ダム地すべり対策①24カ月②地下水排除、盛り土12万m³、掘削33万m³、流路工、工事用道路③第3④6億8千万―15億円▽新千歳空港誘導路アンダーパスほか(公告済み)
　◇舗装▽新千歳空港国際線エプロンほか(公告済み)▽新千歳空港構内道路ほか①8カ月②構内道路832ｍ、舗装4万5600m²、道路ヒーティング設備設置、主要建設資材＝アスファルト4100ｔ③第2④6億8千万―10億円

　◆帯広
　◇鋼橋上部▽北海道横断自動車道陸別町勲祢別橋上部①25カ月②延長130ｍ、工場製作、鋼橋架設、橋梁付属物、情報ボックス、主要建設資材＝鋼材700ｔ③第2④6億8千万―10億円

　◆本局
　◇建築▽仮称・国立民族共生公園体験交流ホール新築①18カ月②Ｓ造、2階、延べ1650m²③第2④6億8千万―15億円