サッポロビールが北斗市に自社ブドウ農園

2018年04月22日 09時30分

 サッポロビール(本社・東京、高島英也社長)は、北斗市内にワイン醸造用のブドウを栽培する自社農園を設ける。丘陵の農地25・4haを賃借し、6月にも整地を開始。2019年4月から苗木を植え付け、21年の初収穫・仕込みを経て、22年に北斗産ブドウから醸造したワインを発売する見通しだ。成木後の予定収穫量は1万ケース相当を見込む。

 同社は、国産ブドウ100%の自社ブランド「グランポレール」を製造・販売。国産ワインへの注目が高まる中、ワイン事業をビールに次ぐ柱に据え、生産基盤強化を図っている。

 北斗市三ツ石に設ける自社農園は3カ所目となる。メルローやシャルドネなどの品種を中心としつつ、新たな品種にも挑戦し、日本ワインの可能性を広げる考え。社員1人以上が常駐するため管理事務所を新設する。

 8年後の26年は同社にとって150周年の節目とともに、ワイン事業創設50周年でもある。グランポレールの販売目標を現在の約3倍となる10万ケースに掲げる。

仮称グランポレール北海道北斗ヴィンヤードのイメージ(サッポロビール提供)

 降雨量・土壌などの諸条件がブドウの生育に最適と判断。さらに広大な土地で、労働力の確保が比較的容易だったこと、市の全面的なバックアップを得られたことも大きいという。

 渡島地域ではフランスの老舗ワイナリー、ドメーヌ・ド・モンティーユが函館市内に農地を取得し、今後苗木を植える見通し。はこだてわいん(本社・七飯)も町内の1・7haで本格栽培する。冷涼で雪が少ない気候がブドウ栽培への投資を後押ししている。


関連キーワード: 農林水産 農業 道南

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 北海道水替事業協同組合
  • web企画
  • 古垣建設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,394)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,283)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,257)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,101)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (919)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。