かもめ島周辺を再整備 江差町の「北の江の島構想」

2018年04月25日 13時00分

 江差町は、観光名所で町のシンボルでもある、かもめ島や開陽丸、港湾エリアを再整備する「北の江の島構想」をまとめた。現在の開陽丸青少年センターを増築し、道の駅指定を目指すといった機能強化策を盛り込んでおり、2020年度ごろ設計着手する考えだ。全体事業費に6億―7億円を試算している。

 北の江の島構想はかもめ島周辺の再整備で、観光拠点化と町民の憩いの場づくり、雇用、経済活性化を目指すもの。

 構想ではかもめ島、港湾、開陽丸(マリーナ)の3エリアに分けて再整備する方針をまとめた。

 かもめ島とマリーナの再整備は、ⅠとⅡの2案で構想。Ⅰ、Ⅱ案共通で観光拠点の要となる施設である開陽丸青少年センターは、増築で道の駅指定を目指す整備と、交流人口拡大に向けた機能強化を図る。

「北の江の島構想」の完成予想図

 案ごとに配置は異なるが、増築により24時間トイレ新設や物販店移設などを計画。また、飲食機能を充実させるため、レストランやフードコートを配置したり、屋根付きの多目的広場を新設し、施設内で購入した食材によるバーベキューも可能とする考え。駐車場は既存駐車場を活用するが、別途身障者駐車場を施設に隣接する形で設ける。

 Ⅱ案には江差沖で沈没した開陽丸に乗船していた榎本武揚らの銅像設置や、町民や観光客参加型のグランドアート整備などⅠ案にはない要素も盛り込んだ。事業費はⅠ案が4億4000万円、Ⅱ案が3億8600万円と試算。

 かもめ島エリアは景観を最大限生かす方針だが、島上までのアクセスは雑木に埋もれた階段のみで不便なため、スロープを設置する。また、寄付を受ける島上の民宿跡地には民間活力を導入する。老朽化しているため、改築などが必要だが、物販や民宿、飲食機能を展開できる見通し。スロープを別ルートで設けたⅠ案には約1億9400万円、既存ルートスロープ化のⅡ案には約1億6400万円を見込んだ。

 一方、港湾エリアは、不陸やクラックが生じている港湾道路について、コンクリート舗装を撤去し舗装し直す。駐車場の出入り口を新設するほか、表層はカラー舗装とし、厳島神社を擁するかもめ島までの参道として位置付ける。概算費は約1億2300万円とした。

 全体事業費見通しはⅠ案で7億5700万円、Ⅱ案で6億7300万円となる。ただし、交流人口増加で下水道整備などが必要となれば事業費は膨らむ可能性がある。町は18年度から基本、実施計画策定に向けて、町民や議会と構想を練り上げる。その後、20年度以降の設計着手を目指す。


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