拝啓 騒がしかった気候もようやく落ち着きを取り戻してきた晩秋の折、熊本の皆さんはいかがお過ごしでしょうか
▼あの震度7の大地震からはや半年が過ぎました。毎日の暮らしは、生活の糧は、そしてインフラは、順調に復興しつつあるのだろうかと気に掛かっています。東日本大震災の記憶もまだ生々しく残ることし4月、日本国内で再びあんな惨状を目にすることになろうとは、一体誰に想像できたでしょう。聞けば亡くなった方は、14日現在で震災関連死も含め121人に上っているとのこと。せめて被災後にけがや病気で亡くなる関連死がもっと少なければと悔やまれます。被害の大きさ、深刻さと同時に、被災者ケアの大切さも強く考えさせられたことでした
▼9カ所の避難所にいまだ188人の避難者がいることにも驚かされます。ことしは追い打ちをかけるように豪雨も相次ぎました。さらに復興に水を差す阿蘇山の爆発的噴火。軽々しいお見舞いの言葉もはばかられるほどの試練が続きますね。北海道もこの8月、上陸と接近合わせて6個の台風に襲われました。河川が氾濫して家屋や田畑が泥水にのまれ、交通網もズタズタです。亡くなった方もいます。甚大な被害でした。復旧には相当な時間とお金、労力が必要でしょう。あらためて身に染みています。牙をむいた自然は恐ろしい
▼今私たちは思いを等しくする者として一層願わずにいられません。熊本の皆さん頑張って。体調を崩しやすい季節の変わり目です。くれぐれもお体には気を付けて毎日をお過ごしください。 敬具