道建協100年

2016年10月29日 09時40分

 歌手福山雅治さんのバラード曲に『家族になろうよ』(2011年)がある。今では結婚式の定番ソングにもなっているそうだから、ご存じの人も多いだろう

 ▼結婚してこれから二人で暮らし始める女性が、いつかこうなればいいと願う自分たちの将来の姿を、相手の男性に語り掛ける内容の歌詞である。伝えたいことの全ては歌い出しのこの一節に凝縮されているのではないか。「100年経っても好きでいてね」。人が現実に100年生きるのはなかなか難しいが、好きでいてもらわねば100年続かないのもまた事実である。それは生身の人に限らず、企業や団体といった法人でも同じことだろう。「好き」すなわち社会の中で必要とされ存続し、「嫌い」すなわち淘汰(とうた)され消えていくということである

 ▼つまり、この北の大地に必要とされ続けてきた証しと言っていい。一般社団法人北海道建設業協会が100周年を迎えたそうだ。おととい、記念式典と祝賀会が開かれた。めでたいことである。100年前の1916(大正5)年ごろといえば、本州からの北海道移民がようやく落ち着きを見せていた時期。当時累計でその数およそ110万人というから、住宅はもとより交通網や水道、港、農地、工場などありとあらゆる基盤施設が圧倒的に不足していたろう

 ▼その中で建設業はなくてはならない存在だった。時代は移り求められるものは変わったが、地域を支え人々を守る使命は変わらない。これから100年たっても、道民に好きでいてもらえる協会であってほしいものだ。


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