複合市街地形成へ 新さっぽろ駅周辺地区計画概要明らかに

2018年06月28日 13時00分

 民間の大規模再開発が計画されている新さっぽろ駅周辺地区で、札幌市が設定を目指す36・6haを対象とした地区計画の概要が明らかになった。副都心に商業・業務、宿泊、医療、教育など多様な都市機能集積を図り、質の高い複合市街地の形成を目標とする。7月26日の都市計画審議会で事前説明を経て、9月中旬の諮問、10月中旬の告示を目指す。

 市住団地跡地などを対象とした同再開発事業は、G街区に大学と産学連携施設、I街区に商業、ホテル、集合住宅、医療施設を導入。G街区は2021年春、I街区は22年度の開業を予定する。

 学校法人札幌学院大学と、恵庭市の産業技術学園が参入するG街区は、教育・地域交流複合地区として1・6haを設定。屋内施設と一体的に機能する広場や歩行者空間、歩道沿い空地などを設けるとした。

 I街区は、大和リースや医療法人新さっぽろ脳神経外科病院などが参入する。中央を南北にかけて走る新設道路から見て、左側の北にホテル、商業施設、立体駐車場が入る商業・業務地区は1・6ha、その南側に位置する集合住宅地区は0・5haをそれぞれ設定。

 一方、道路右側の北側に新札幌センタービルが立地する医療・業務B地区は0・2ha、南側で医療施設4棟を建設する同A地区は1・8haとした。

 街区内では、各施設の回遊性向上やJR新札幌駅へのアクセス向上として空中歩廊や公共駐輪場、地域住民の憩いの場となる広場の整備を挙げた。
 医療・業務B地区は、同地区再開発エリア外だが、隣接地として今後のまちづくりの方向性を共有するため、計画に盛り込んだ。ただ容積率の最低限度などは定めず、住宅や倉庫などの一定建築物は認めないこととした。


関連キーワード: さっぽろ圏 ホテル 住宅 商業 学校

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • web企画
  • 川崎建設
  • オノデラ

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,401)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,304)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,283)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,089)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (993)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。