赤れんが庁舎改修にデザインビルド検討 22年度完成予定

2018年07月07日 09時30分

 道建設部建築局は、赤れんが庁舎改修の発注について、設計施工一括(デザインビルド)方式の採用を検討している。採用されれば、2019年4月下旬にも高度技術提案型総合評価方式で公告する方針だ。WTO政府調達協定対象案件で、9月に入札し、11月下旬に開会予定の第4回定例道議会で承認を得て、本契約を結ぶ考え。

 赤れんが庁舎は、れんが造、地下1地上2階、延べ5004m²の規模で1888年に完成した。内部・外部ともに老朽化が進んでいるため、耐震化やバリアフリー化を含めた改修を決定。現状を変更するために、文化庁の求める保存活用計画を策定した。現在は、文化財建造物保存技術協会が保存修理やバリアフリー化、リニューアル基本指針に基づく改修、建築設備改修などに関する実施設計を進めている。

 工法を含む耐震性向上に関する実施設計と施工については、デザインビルド方式での発注を検討。業者選定に当たり、かなり難しい工事となるため、応札者に高度な技術提案を求める総合評価方式を採用する方針だ。応札者には設計部門があるゼネコンや、設計事務所と建設会社などで結成するコンソーシアムを想定している。同局がデザインビルド方式を採用するのは、道庁本庁舎耐震改修に続いて2例目。

 デザインビルド方式の要求水準の中間案を19年1月中旬に公表し、4月下旬に公告、6月下旬までに技術提案を求める。7月に道と応札者による対話を実施し、9月ごろに入札する予定となっている。22年度の完成を見込む。概算事業費は78億円を試算している。


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