日本クルーズ客船が運航する大型客船「ぱしふぃっくびいなす」(全長183・4m、2万6594㌧)が10日、稚内港末広ふ頭東岸壁に寄港したぱしふぃっくびいなす末広ふ頭東岸壁に寄港した。稚内市の市制施行70年と稚内港開港70年を記念するもので、乗船客らを多くの市民が出迎えた。
ぱしふぃっくびいなすは6―15日の間、「北方四島周遊と花の利尻島・礼文島、世界遺産知床半島への船旅」の航海中で、約260人が乗船している。利尻島から10日午後3時に稚内港末広ふ頭東岸壁に着岸した。
歓迎セレモニーで、工藤広稚内市長は「この記念すべき年に寄港していただきき心から皆さんを歓迎したい。短い時間だが記憶に残る旅にしてほしい」と呼び掛け、特産品などの飲食物販を行うみなとカフェや吹奏楽の演奏で乗客らをもてなした。
また、事前募集した市民約50人を対象に、船内見学会を実施。間近でクルーズ船の設備などを見学した。その後、ぱしふぃっくびいなすは午後9時に斜里町宇登呂に向けて出港した。
稚内港には27日にも飛鳥Ⅱが寄港する見通しで、合わせて稚内開建が整備を進めてきた係船柱など稚内港末広地区クルーズ船等対応施設の供用式典を開催する予定だ。