岩見沢市新庁舎概要を中間報告 地下1地上4階、9900m²

2018年07月31日 13時00分

 岩見沢市は、新庁舎改築の基本設計概要の中間報告をまとめた。規模は地下1地上4階、延べ約9900m²を想定。1階に窓口、2階に行政事務機能を持たせる予定で、市民や業務への影響が最小限となる建て替えを目指す。2019―20年度に新庁舎を建設し、21年度に供用を開始する見通しだ。

 市は、整備から50年以上が経過し耐震性が不足している庁舎について現在地の鳩が丘1丁目での改築を計画。建設に当たり①高い市民サービスを実現する庁舎②簡素で経済性に優れ変化に対応可能な庁舎③市民の安全安心を守る拠点となる庁舎④地域特性を活かす環境配慮型の庁舎⑤誰もが利用しやすい庁舎―の5つを整備方針に据えた。

 新庁舎は現施設の正面側に整備。規模は地下1地上4階、延べ約9900m²で、耐震構造とする。来場者用駐車場は約150台分用意し、現水道庁舎を解体した跡地には立体の公用車駐車場96台分を設ける。

 階層構成を見ると、市民の利用頻度を考慮し、1階に窓口機能や休憩スペース、市民ギャラリーなどに利用できる多目的スペース、2階に行政事務機能、3階に管理・防災機能、4階に議会機能、地下1階に庁舎管理機能を配置。

 将来の組織変更に対応できるよう間仕切り壁がないオープンフロアとし、移動負担が少ないユニバーサルレイアウトを採用した自由度の高い執務室とする。

 また、外断熱工法や高断熱ガラスの採用、長寿命型・高効率型機器の導入、自然エネルギーの利用などによって省エネルギー化を実現。電気設備計画としては72時間の非常用発電設備や約10㌔㍗の太陽光発電システム採用などを盛り込んだ。機械設備は、災害時の事業継続を考慮し、電力、ガス、重油などを併用して多元化を図るほか、下水道本管が途絶しても3日間分の排水を貯留できる非常用排水槽の設置などを計画している。

 誰もが利用しやすいユニバーサルデザインの採用や、分かりやすい案内サインの設置などにも取り組む。

 今後は基本設計の内容を固めた後、18年度内に実施設計まで完了させ、19年度から建設工事に着手する予定。20年度の庁舎完成、21年度の新庁舎供用開始と現庁舎解体を見込んでおり、駐車場などの外構は22年度に着手する。


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