先の日曜日のこと、札幌の新川通でジョギングをしていたのだが、前田森林公園を走っている辺りで暑さに耐えられなくなった。午後1時すぎころである。後で調べると気温は30度近くに達していた。日差しが強く照り返しもあるから体感としてはもっと高い
▼ほうほうの体で道沿いのスーパーに逃げ込み、アイスを食べて体を冷やし事なきを得た次第。店はそんなランナーたちでちょっとしたにぎわいを見せていた。「炎天のここが中心かと思う」山中麦邨。真夏の日盛り、自分が太陽に一番あぶられているような気になるから不思議である。もっとも感じ方は人それぞれ。暑さに強いと過信して熱中症になる人もいると聞く。注意を呼び掛ける人が身近にいるに越したことはない
▼同じ日曜日、北海学園大アメリカンフットボール部の男子部員が部活中に熱中症で亡くなったそうだ。午後2時すぎのことだったという。注意を呼び掛けてはいたのだろうが、事故が起きたのであれば何かが間違っていたのだろう。「炎天下道路工事に脱帽す」松尾美代子。道路工事に限らず、屋外の現場で作業する方々には本当に頭が下がる。本道も平年以上の高い気温で推移しているが、西日本などでは35度を超える猛暑が続く。汗で身も細る毎日なのに違いない
▼水分と塩分の補給は適切か、休憩はとれているか、つらいけど急いでいるからと無理はしていないか。個人に全てを任せるのでなく、管理監督者が目配りし、早め早めに手を打つのが肝要である。熱中症による死亡の悲劇を防ぐのに、予防に優る近道はない。