昨年、国の重要文化財に指定された帯広市内の旧双葉幼稚園が22―24日、一般公開された。地域住民400人が来場。中には同幼稚園の卒園生もおり、当時の面影を残す園舎に懐かしみを感じながら園内を回っていた。
指定に関する調査に協力した栴檀(せんだん)の会などで構成する実行委員会の主催。双葉幼稚園は、1911(明治44)年に開園。現在の園舎は22(大正11)年に東4条南10丁目に建てられた。2010年には国の登録有形文化財に指定されたが、12年度に閉園した。
園舎には日本とアメリカの親睦を目的に送られた青い目の人形が2体残されているが、今回は幕別町の白人小や足寄町教育委員会が保存している人形も展示し、十勝管内の青い目の人形が一堂にそろった。
22日には、ハンドベル奏者の団体「RingersQ」がコンサートを開催。園舎に保存されていたハンドベルも使いながら、同幼稚園の園歌など4曲を演奏した。
栴檀の会のメンバーで1級建築士事務所オフィスK&K(本社・帯広)の川村善規さんは「青い目の人形が展示の目玉になって見に来る人が多かった。喜んで見てくれた」と話していた。