上川管内の2018年度上半期(4―9月)建築物着工床面積は、前年度同期比16.1%減の24万2054m²に上っている。23市町村のうち、士別や名寄、美瑛など9市町で前年度同期を上回った。構造別では木造が9.5%増の15万8441m²と全体の約65%を占め、S造が53.1%減の5万6351m²、RC造が16.8%減の1万9357m²と続いている。
国土交通省が毎月月末に公表している建築着工統計調査を基に、上川管内市町村分の着工床面積を本紙が集計した。
旭川市は10.4%減の14万5287m²。民間では、仮称・アルビオガーデン旭川新築(延べ3985m²)、仮称・ロジェ北彩都21街区西棟(4717m²)、センテニアル四条新築(1917m²)などマンションの建設が相次いだ。
公共は、東旭川学校給食共同調理場改築(2795m²)、公住第2豊岡団地1号棟B工区建て替え(3383m²)、緑が丘地域複合コミュニティ施設新築(1562m²)、東光スポーツ公園複合体育施設・武道館新築(3086m²)など旭川市発注の大型物件が目白押しとなった。
このほかの3市を見ると、士別市は、士別グランドホテル別館増築(1161m²)、環境センター粗大ごみ選別保管施設建設(900m²)など51.4%増の1万3435m²に。名寄警察署庁舎改築第2期(2320m²)、北斗団地公営住宅建設(1103m²)があった名寄市も1万9447m²と5.8%増えた。
富良野市は7907m²で、前年度の上半期にDCMホーマック富良野店増築(1221m²)、かわむら介護老人保健施設新築(1418m²)、産地パワーアップJAふらの玉ねぎ茎葉処理施設増設(828m²)などの民間物件が集中した反動により33.8%減少した。
構造別に見ると、S造は前年度、ケーズデンキ旭川大雪通店(1万2774m²)、DCMホーマック永山2条店(7584m²)などの大型店舗、農林水産省の補助を活用した牛舎新築での建築需要が目立ち、12万202m²と68.5%の大幅増を示したが、本年度は53.1%減の5万6351m²にとどまっている。
主なS造物件は、富良野市北の峰で建設中のグループレゾンコンドミニアム型ホテル新築(2100m²)、名寄市畜産クラスター協議会のまるく牧場牛舎新築(4100m²)、東光スポーツ公園複合体育施設・武道館新築(3086m²)などが挙げられる。