北海道で初の最大震度7を観測した北海道胆振東部地震の発生から、2カ月がたった。土砂崩れで36人が亡くなった厚真町では6日正午、役場庁舎前で宮坂尚市朗町長と職員らが犠牲者を悼み、黙とうをささげた。
黙とう後、宮坂町長はこの2カ月間を振り返り、「被災した方の日常生活を一刻も早く取り戻そう、財産をなくした方々の生業を取り戻そうと苦心してきた」と話し、各方面からの支援に感謝。「一日一日が非常に長かったが、新しい目標をしっかりと定め、歴史をつづっていくため、さまざまな工夫と努力をしなければならない」と述べ、復興への思いを新たにした。
また、「堆積土砂と災害廃棄物、農地や河川、道路、宅地、山腹に広がっているがれきの処理などの災害復旧事業をいかにスピーディーに合理的に進めるか調整が難しくなっている。堆積土砂の捨て場確保が喫緊の課題だ」と話した。
厚真町、安平町、むかわ町では1日から、3町で合計130戸の仮設住宅への入居を開始。2期分として合計93戸が月末までに完成する予定だ。このほか、3町では災害公営住宅の建設を視野に入れている。(苫小牧)