新語・流行語と銘打たれてはいるが半分は聞いたこともない、と毎年苦笑している人も少なくないのでないか。ことしもユーキャン「新語・流行語大賞」にノミネートされた30語が決まった
▼「そだねー」や「スーパーボランティア」はくっきり記憶に残っているし、「高度プロフェッショナル制度(高プロ)」もまあまあ。ところが「おっさんずラブ」とか「筋肉は裏切らない」と来た日には疑問符しか浮かばない。ただやはり特徴は出るもので、今回はスポーツ関係の言葉が目立つ。前出の「そだねー」をはじめ「悪質タックル」「なおみ節」「翔タイム」など9語が挙がっている。良い内容ばかりではないものの、それだけスポーツ界に話題が多かったということだろう
▼一方で昨年は12語もあった政治関係が「ご飯論法」「首相案件」「高プロ」の3語しかなかったのも世相を反映しているようだ。しかも新語・流行語としては印象が薄いものばかり。国会の空騒ぎに、みんな飽き飽きしたのかもしれない。眺めていて気付いたのだが本道に関係する言葉が5語もあった。「翔タイム」は元北海道日本ハムファイターズ大谷翔平選手の活躍を表した言葉で、「金足農旋風」の立役者吉田輝星投手はその日ハムに入る。「そだねー」と「もぐもぐタイム」は言うまでもない
▼もう一つは「ブラックアウト」。いまだ生々しい経験である。経済産業省が最近、今冬の節電を要請する方針を固めたくらいだから完全に終息してもいない。となると、道民なら大賞は「そだねー」と「ブラックアウト」で決まりか。