帯広建設業協会(萩原一利会長)は、帯広工高と帯広農高の2年生を対象に建設業に関するアンケートを実施した。ものづくりの楽しさや地域に貢献できることを建設業の魅力と感じる生徒が多かった。
13日に実施した同建協と高校生の意見交換会で基礎資料にするため、7日に調査した。帯広工高の環境土木科、建築科、帯広農高の農業土木工学科からそれぞれ10人の計30人が回答(複数)した。
今の学校に進学した理由では「将来の就職に役立つ(39%、14人)」が最多。7割の生徒が建設関係の仕事を目指して進学してきたことが分かった。
建設業の魅力については「ものづくりの喜びを味わえる」「地域に貢献することができる」が27%、16人を占めた。近年は災害が多発しているせいか「災害から住民を守ることができる」が17%、10人と多かった。
卒業後の進路については「管内の建設会社」が25%、8人で最も多く、次いで「公務員」「まだ決めていない」が22%、7人だった。「まだ決めていない」は前年の調査から15ポイント増加している。
建設業を志望する生徒の中では土木と建築の技術者に興味があるが45%を占め、その他では塗装や左官という回答が目立った。
就職先を決める上で何が最も重要かという設問では「楽しく仕事できる(19%、20人)」が最多で、「社内の雰囲気が明るい(15%、16人)」「やりがいのある仕事(14%、15人)」と続いた。
建設業について知りたい情報を聞くと、勤務時間や給料、福利厚生などの勤務条件に関する回答が65%を占め、前年比37ポイント増加した。対して「仕事内容」は22%となり39ポイント減少した。