創作四字熟語

2018年12月25日 07時00分

 急転直下降って湧いた千載一遇の好機を逃さず、獅子奮迅の勢いで一気呵成(かせい)にこの難局を乗り越えよう―。ここまで重ねるのはいささかやり過ぎだが、流れにぴたりとはまれば言葉に迫力が増すのが四字熟語の魅力である

 ▼たったの四文字で一つの展開を表現できる上、歯切れ良い音も耳に心地良い。そんなところが毎年注目される理由でないか。ことしも住友生命保険の「創作四字熟語」が発表になった。優秀作10編を見るとなかなかバラエティーに富んでいる。ただ、道民としてはやはり「地震暗来」(疑心暗鬼)に目を止めないわけにはいかない。地震も悲惨だったがその後のブラックアウト(大規模停電)にはほとほとまいった

 ▼連続する真夏日や台風を映した「猛夏襲来」(蒙古襲来)、「台量発生」(大量発生)も多くの人の実感だろう。近年の気象は異常というほかない。その一方で感動もあった。サッカーW杯の「一蹴懸命」(一生懸命)と高校野球の「金農感謝」(勤労感謝)である。本道の世相を反映した熟語を筆者も考えたのでご笑覧いただきたい。地震は本家に任せそれ以外で、まずは「火事多難」(多事多難)。1月末に札幌の自立支援施設、今月に平岸の店舗と大きな火事で明け暮れした一年だった

 ▼「知事清々」(多士済済)。高橋はるみ知事は大仕事を終えすっきりした気分だろうか。そして何といっても「五輪夢中」(五里霧中)。平昌冬季五輪での道産子選手の活躍に連日、狂喜乱舞した。来年は無事息災で楽しい話題ばかりが百花繚乱(りょうらん)だといい。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 川崎建設
  • web企画
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,384)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,256)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,225)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,115)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (833)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。