白老町は15日、役場庁舎で白老駅北観光商業ゾーン民間活力導入事業の事前説明会を開いた。町内外から事業者ら約50人が参加し、公募内容や注意事項などの説明を受けた。
2020年4月のオープンを目指す白老駅北観光商業ゾーンのうち、民間活力導入区域の飲食・物販、宿泊施設整備などを担う事業者をプロポーザルで募集。2月4日から受け付ける。
白老町ポロト湖畔では、20年4月24日の民族共生象徴空間開設に向け、工事が順調に進ちょくしている。説明会の冒頭、岩城達己副町長が「民族共生象徴空間開設を契機に、新たな観光客誘客を目指したいので、積極的な提案を」と呼び掛けた。
続いて、町の担当者が白老駅北観光商業ゾーン基本計画の概要や民間活力導入プロポーザル募集要項、用途地域と法令上の制限、屋根や外壁の色彩といった景観ルールなどに関し説明。
対象地が町有地であるため、事業者は町と30年未満の事業用定期借地権設定契約を結ぶ。賃貸借期間満了時には全ての建築物や工作物を収去し、事業対象地を町に返還する。
参加者は、プロポーザル審査委員会の外部委員選定方法や、観光商業ゾーンに含まれていない国立アイヌ民族博物館建設地向かいの町有地開発などに関し質問。
町有地開発で町は「開設後の観光客など人の動きを見て方向性を議論する」と述べるにとどめた。
町は質問を31日まで、応募書類を2月4日から3月15日まで受け付ける。書類審査とヒアリングを経て、4月上旬に審査結果を公表、5月中旬に参入事業者と契約する予定だ。