除雪従事者の姿に「ぐっとくる」 缶コーヒーのCMが話題

2019年02月16日 12時00分

 冬の札幌で、市民生活を守る除雪従事者の姿を描いたサントリーの「ボスTHE CAN COFFEE 俺の微糖」のCMが話題になっている。過酷な現実の中で、やりがいを伝えるストーリーには、関係者のみならず「ぐっとくる」人は多いようだ。

 主演は、札幌市の中央区中地区除雪センターに勤務する大同舗道の成田俊一さん。昨年まで副センター長を務めた勤務歴10年のベテランだ。

 「ストーリーを聞いた時、現実そのままで、面白いと思いました」―。今期で役割を若手に引き継ぎ、センター勤務を卒業することもあって出演を名乗り出た。

 CMは酷寒の中で続く、夜の作業から始まる。翌朝、住民からの苦情に頭を下げ対応する成田さんに、「仕事って、カッコいいもんじゃない」の文字。現実そのままの演出だ。

 場面は変わり、朝の出勤時、除雪後の道を登校する子どもらを見守る成田さんに「やりがいもある」のテロップで、ストーリーを締めくくる。

 広告会社の電通と電通北海道は「メインターゲットの働く人と冬の北海道を掛け合わせ、生活になくてはならない除雪従事者をクローズアップした」と説明。入念な取材で企画を組み立てた。

 制作を担当したniceは「リアルなドキュメンタリーを描きたかった」と話し、撮影時は成田さんが自然体になるよう気を付けた、と振り返る。

 そのかいあってか、関係者の間では「現実や除雪マンの誇りがよく描けている」と話題で、「かっこいいよね」の声も。

 成田さんは「続けていると、やりがいを感じる場面に出合う。過酷だけど生活を守る大切な仕事の自負がある。それが伝われば」と思いを込めた。

 CMは5日から北海道限定で放映中。ウェブ動画「冬の北海道×BOSS」は、サントリー公式ユーチューブで視聴できる。

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