環境科学館・図書館建て替えに19年度着工へ 室蘭市

2019年02月21日 15時00分

 室蘭市は2019年度、(仮称)環境科学館・図書館建て替えに着工する。当初予算案に事業費7億5422万円を計上。本体工のほか展示、プラネタリウム部分を並行して進める。26日開会予定の第1回定例市議会での予算案可決後、入札方式を固め、年度明け早々に発注する考えだ。

 本町2丁目に位置する青少年科学館は1963年、隣接する市立図書館は58年に完成。いずれも老朽化が進み、耐震性も低いことから両施設の機能を統合し、市環境科学館・市立図書館として建て替える。

 敷地面積は、既存の科学館と図書館のほか、旧保健福祉部庁舎、車庫部分、隣接する市女性センター、市分庁舎部分などを合わせた約1万3600m²。

 新施設はRC造、2階一部平屋、延べ4712m²の規模。1階部分に図書館が入り、2階がプラネタリウムを有する環境科学館となる。周辺にはサイエンス広場や燃料電池自動車の車庫などを整備する予定だ。総事業費に32億円を見込んでいる。

(仮称)環境科学館・図書館の完成予想図。館外には広場なども設け、にぎわい空間創出を目指す

 基本計画は石本建築事務所、基本・実施設計は石本建築事務所・はんざき建築事務所共同体で完了。外構設計はメイセイエンジニアリングが担当した。

 このほか、プラネタリウム設備納入・設置は、公募型プロポーザルで五藤光学研究所を選定している。

 2カ年工事となる本体着工後は、20年度に展示整備を進め、21年度に既存の青少年科学館と図書館の解体、外構・駐車場整備を検討。解体には数億円を要するもようだ。

 発注方式は流動的だが、18年度に発注した大型工事のうち、東町たいわ団地3号棟主体が7月に制限付き一般競争公告したことから、今回の発注もこれに準じる可能性が高い。


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