道は国の2018年度2次補正予算を活用し、道内9つの国立、国定公園にある道有施設を整備する。防災・減災、国土強靱(きょうじん)化に向けた3カ年緊急対策の一環で、6億5163万円を措置。計14カ所で園路や避難小屋の改修などに着手し、19年度内の完了を見込んでいる。
道内の国立、国定公園にある道有施設のうち、利用者の安全・安心を確保する上で緊急性が高いものについて、18年度補正予算を充てて整備する。
内訳は、国立公園が支笏洞爺など5公園で8カ所、国定公園が大沼をはじめ4公園で6カ所となっている。園路や避難小屋を改修するほか、柵の設置などにより安全性の向上を図る。
予算は全額繰り越す。19年度に各総合局・振興局が発注するが、具体的な発注時期は未定。道環境生活部の担当者は「観光シーズンに入ることを考慮し、自治体や関係団体と協議した上で決定したい」としている。工事は全て19年度中に完了させる。
整備の概要は次の通り。(①箇所数②主な整備対象)
◇国立公園▽利尻礼文サロベツ①1カ所②園路舗装・木柵▽知床①1カ所②園路舗装・木柵▽釧路湿原①1カ所②木道・標識▽大雪山①2カ所②避難小屋、トイレ▽支笏洞爺①3カ所②木柵・東屋、木柵・標識、ロープ柵・階段
◇国定公園▽大沼①2カ所②橋梁、転落防止柵・炊事棟▽網走①2カ所②トイレ設備、園路舗装・木柵▽暑寒別天売焼尻①1カ所②木道▽日高山脈襟裳①1カ所②園路舗装・木柵