札幌建管が発注した道道美唄富良野線東美唄トンネルの貫通式が2月27日、坑内で開かれた。施工者である岩田地崎建設・中山組・岸本組共同体の主催で、工事関係者や来賓など約110人が無事貫通した喜びを分かち合った。
同線は美唄市から芦別市を経由し、富良野市に至る延長約55㌔の広域幹線道路。農作物などの物流の効率化と観光アクセス向上を見込み、2010年度から未改良区間15・5㌔の整備に取り組んでいる。
東美唄トンネルは同線の整備の一環として新設するもので、延長660m、幅員は車道5・5m、路肩両側0・5m、監査歩廊両側0・75mの全幅8m。内空断面は44・6m²で、NATM工法により掘削してきた。
貫通式で、空知総合局の天沼宇雄副局長が発破の合図をすると、ごう音とともに貫通点に張られていた幕が取り払われ、坑内に光が差し込み、会場からは拍手が湧き起こった。通り初めの儀の後には、たるみこしも入場し祝賀ムードを高めた。
同局の佐々木誠也局長は「貫通に至るまでには困難な場面も多くあったが、克服するために努力してもらった全ての関係者に敬意を表する」と感謝。高橋幹夫美唄市長は「難しい工事だったが乗り越えて今日に至った。引き続き安全に考慮しながら一日も早い開通を」と期待を寄せた。
この後、佐々木局長ら関係者16人が3つの酒だるの鏡開きをして祝杯を挙げた。施工者代表として岩田地崎建設の宮木康二専務執行役員は「美唄富良野線は物流、観光アクセス、安全のためにも大切な道路。開通に向け、残りの作業を気を引き締めて安全に進めていく」と今後の施工に対する意気込みを述べた。