RIZAPグループのタツミプランニング(横浜市西区みなとみらい2丁目3の5、長谷川亨社長)は、所有するディノス札幌中央ビルの売却を検討している。核テナントを運営するスガイディノス(本社・札幌)は、6月で退去する理由について「ビル売却に向け、契約満了での閉店となった」と話している。
札幌市中央区南3条西1丁目8にあるディノス札幌中央ビル(SRC造、地下2地上9階、延べ1万1111m²)は1968年の建設。スガイディノスが運営するゲームセンターやボウリング場、映画館のスガイディノス札幌中央のほか、居酒屋やカラオケボックスなどがテナントとして入居している。築50年以上が経過し、耐震不足や老朽化が課題となっている。
同ビルと土地1350m²は、18年12月26日に同じくRIZAPのSDエンターテイメント(本社・札幌)から、タツミプランニングに所有権が移転した。タツミプランニングはビルの今後について「まだ何も決まっていない」としている。
地下鉄南北線すすきの駅や東豊線豊水すすきの駅から近く、用途地域は建ぺい率80%、容積率800%の商業地域。周囲には、飲食店や事務所などが入居するテナントビルが密集している。
スガイディノスは都心部の移転先を模索中。既存ビルの入居や自社建物の新築といった選択肢が考えられるが、「現時点で未定」としている。