苫小牧市が募集していた仮称・苫小牧市民ホール整備の設計・建設・運営と維持管理を一体的に担う民間提案に、市内業者を含む8事業者が応募したことが分かった。4月下旬にも審査結果を公表する予定。6月、市議会に施設の方向性を報告後、整備手法の検討に入る。
14日に開かれた市議会安全・安心、市民ホールに関する特別委員会で、市の担当者が報告した。
メインテーマ「親近感と愛着を持てる憩いのプラザ(公共の広場)~苫小牧市民のサードプレイス~」の実現に向け、事業の枠組みを決め、機能とコストの最善の組み合わせなどを判断するために提案を募った。
施設内や敷地内で相乗効果が期待できる収益施設(事業)に関し、市内外からグループを含む8事業者が応募した。
市によれば、民間収益施設の用途提案があったほか、「想定事業費80億円と指定管理費年額1億円では不足する」「事業期間は(20年ではなく)30年にすべき」との意見が出たという。
市民ホールは、現苫小牧東小(旭町3丁目3の4、敷地2万8196m²)と現市民会館(同3丁目2の2、1万2789m²)、市道旭町2条通線も含む敷地に建設する予定。市民会館、文化会館、交通安全センター、労働福祉センターを集約した複合施設となる。着工可能時期は21年10月以降、24年度供用開始を目指す。