新冠町は、2019年度から2カ年で、高速インターネットサービスを提供する総延長約220㌔の光ケーブルを町内全域で整備する方針だ。総事業費12億円を見込む。2期に分けて施工し、1期約130㌔分の事業者を公募型プロポーザル方式で5月中旬にも公告。国の補助決定後、6月の町議会に上程する補正予算案議決を経て契約締結し、工事に入る。
1期は西泊津、東泊津、高江、朝日、緑丘、古岸、大富、万世、明和、新栄、泉、岩清水、若園、節婦町。2期の20年度には大狩部、共栄、東川、美宇、新和、太陽、里平で整備する。
主な事業内容は、NTTや北電柱への光ケーブルの架線だが、新たに建柱が必要な場合もある。利用希望場所の近くに電柱がなければ、私有地への建柱も検討するため、事業説明会などを開催し、円滑な事業実施を目指す。
1期分の公募では架線工事の実施、通信事業の管理、運営を一括で担える事業者を選定。事業費約7億円のうち、国の無線システム普及支援事業費等補助金を活用する。
数年前から整備を望む住民の声を受け、町は早期に全域の光回線網を実現させたい考え。
サービス提供に当たり、450回線以上の事前申し込みが必要となるため、26日まで町民らの加入を受け付けている。19日時点で220回線の応募があった。エリア内の朝日小も含まれ、通信格差解消が期待されている。