先月後半は異常な高温に悩まされた本道だったが、今月に入りようやく本来の爽やかさを取り戻したようだ。そんな陽気に誘われ、安平町で2日に開催された「JRヘルシーウォーキング」に参加してきた
▼12㌔のコース中、一番の見どころは菜の花畑である。黄色い花のじゅうたんが視界を埋め尽くすほど広がる光景はまさに圧巻。馬が草をはむ緑の牧場、パッチワークのような畑。歩いていて実に気分がよかった。あびら復興加速実行委員会主催の観光イベント「菜の花さんぽ」も同時に開かれていたため、この日の町は大にぎわい。特にゴール付近の道の駅あびらD51ステーションはオープンしたばかりとあって、人と車の行列ができていた。新たな楽しさを求めて人は動く。まちおこしの基本だろう
▼その道の駅あびらでことし8月、「あおぞら花月」が予定されているそうだ。道と吉本興業が「道民笑いの日」(8月8日)に合わせて毎年実施している〝みんわらウィーク〟の出張お笑いステージである。昨年9月の胆振東部地震で被害が集中した厚真、安平、むかわ3町の復興を応援するために企画されたという。お笑い芸人たちが一日店長を務め、地元のおいしい食事の提供や物産の出展もあるというからつまらないわけがない
▼先週のウォーキングは追分地区だったが、塀が崩れていたり、土のうが積まれていたりする箇所がまだあった。人がたくさん訪れれば震災の記憶は風化せず、町にも活気が戻るだろう。一日笑ってまちおこしにも貢献できる「あおぞら花月」は8月3、4の両日である。