モンゴル市場開拓を ウランバートルで8月に総合展示

2019年06月14日 12時00分

 映像サービス会社、プリズム(本社・札幌)のモンゴル現地法人など5企業・団体が8月、同国の首都ウランバートルで日本の商品・技術・文化の総合展示イベントを催す。このほど日本からの出展受付を始めた。寒冷地のモンゴルには本道建設業も数社が進出している。同国経済は近年上向いていて、日本企業にモンゴル市場開拓のきっかけとしてもらう狙いだ。

 開催日は8月17、18日。「ジャパンフェスティバル・イン・モンゴリア2019」と銘打ち、ウランバートル市中心部にある大規模遊技施設「ナショナルアミューズメントパーク」で開催する。2日間で1万人の集客を目指す。

イベントの企業展示ブース会場イメージ

 ブースは1コマ当たり3×3mで、出展料は2日間で9万8000円(税込み)。料金には机1脚、椅子2脚の使用、電気代を含む。7月15日まで申し込みを受け付ける。

 モンゴル語通訳者の手配は別途必要となる。協力企業の一つ、エイチアイエスが実施する出展者向けツアーを利用すると、イベント中は通訳者が1社に1人終日同行する。同ツアーは新千歳発着で22万7000円から。

 主催者は、プリズムの現地法人であるフレーエンターテイメントや、モンゴル国立大学に付属するモンゴル日本人材開発センターなど5つの企業・団体。現地の日本人会も共催者として加わる。

 トヨタ車販売代理店のトヨタセールスモンゴリア、日本のKDDIが出資する現地大手通信会社モビコムがメインスポンサーを務める。さらに、モンゴル政府の国家開発庁、在モンゴル日本国大使館、日本政策金融公庫札幌支店、北洋銀行なども後援する。

 企業ブースは、フレーがパーク内で運営する大型ドームテント施設「ホワイト・ロック・センター」の敷地に設置する。ドームでは日本のアイドルグループの公演やコスプレイベントなども予定している。

 イベントの前身は、2013年に始まった「ジャパンポップカルチャーフェスティバル」。アニメやアイドルなどの新しい日本文化を主体に、現地有志と日本大使館が協力して6年間続けてきた。昨年は来場者が1日で3000人を超えるなど規模が大きくなってきたため、スポンサーを募り、イベント内容をビジネス分野にも拡大することになった。

 モンゴルの人口は320万人強。経済状況はこのところ上向いている。一時はGDP(国内総生産)の対前年成長率が鈍化し続け、16年は1.2%の低成長だったが、17年は5.3%、18年速報値では6.9%と回復基調が明らかだ。

 出展やイベントの問い合わせはエイチアイエス公務メディア事業支店、電話03(6686)3691まで。


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