真ん中の日

2019年07月02日 09時00分

 好きな食べ物なら何でも構わないのだが、例えばここにざるそばがあったとする。腹が減っていれば取りあえず無我夢中で4、5口すすり上げることになろう。ふとわれに返ると既に量は半分である

 ▼さあ、そこで「腹の中に幾らか入って少し落ち着いた」とほっとするのか、「もう半分しかなくなってしまった。足りないかも」と心配するのかは人により見方の分かれるところだろう。腹のすき具合にも左右される。1年もある意味似たようなものでないか。きょう7月2日は1年365日のちょうど真ん中。きょうという日を挟んで1月1日からきのうまでが182日、あしたから12月31日までも182日である。無我夢中で半年過ごした後、ふとわれに返る頃合いに違いない

 ▼前半にしっかり仕込みをした人は「細工は流々仕上げを御覧じろ」とばかり一息ついていよう。ことしが始まったのはついこの前じゃないか―、と思った人はそろそろ目を覚ました方がいい。本腰を入れないと半分でも足りなくなる。振り返ると上半期も世の中ではいろいろなことがあった。国内では天皇の譲位と令和への改元、世界に目を向けると米中貿易戦争の激化からG20大阪の開催、板門店でのトランプ米大統領と金正恩朝鮮労働党委員長の電撃会談まで

 ▼皆さんの周りでもきっとさまざまな出来事があったはず。油断すると下半期もあっという間だ。「靴紐を結ぶべく身を屈めれば全ての場所がスタートライン」山田航。「半分」に驚いた人もこの真ん中の日に靴ひもを結び直し、気持ちも新たにスタートを切るといい。


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