網走開建発注の39号美幌町美幌バイパス報徳舗装修繕を共同体で施工する道路工業(本社・札幌)と河西建設(同・北見)は6月28日、現場内に北見工大の学生を招いて夜間施工見学会を開いた。アスファルト舗装の手順や施工技術などを紹介し、土木の面白さをアピールした。
美幌バイパスは高野交差点―女満別空港IC間8・7㌔を6月24日から7月13日まで夜間通行止めにし、舗装修繕をしている。見学会は建設業の魅力を肌で感じてもらい、担い手確保につなげるために企画したもので、社会環境工学科の学生ら14人が参加した。
見学会は午後10時から開始。はじめに河西建設の井上靖夫現場代理人が事務所で道路の構造や施工手順を説明した。
同現場は、舗装の施工前路面計測にオホーツク管内では初めてとなるモービルマッピングシステム(MMS)を採用。MMSについては、高精度レーザースキャナーやGPSアンテナ、カメラなどを搭載した車両で走行して路面の形状を測ることができるほか、交通規制が不要で計測時間の短縮につながると紹介した。
午後11時には現場に移動し、アスファルトフィニッシャーを使用してアルファルト合材を敷きならし、ローラーで締め固める様子を見学した。
井上現場代理人は「見学会を通じて少しでも土木に興味を持ってほしい。また、得た知識を今後の研究や就職に役立ててもらえれば」と期待を寄せていた。