札幌臨床検査センター(札幌市中央区北5条西18丁目9の1、桶谷満社長)は、本社機能拡充で臨床検査事業の拠点となる社屋新築に来春着工する予定だ。規模は5―6階建て、延べ6800m²程度で、約20億円を投じる。2021年夏までの完成を目指す。施工業者はこれから選定する。
建設地は、札幌市中央区北3条西18丁目と西19丁目、北4条西19丁目にまたがる旧道庁西18丁目別館敷地4757m²。4月12日の道有地売却の一般競争入札で26億円で落札した。
敷地内には、旧道庁西18丁目別館(RC造、地下1地上4階、延べ1367m²)や車庫、ブロック塀基礎や門柱、電柱などの工作物があり、同社が解体撤去する。
新社屋は周囲の環境を配慮して5―6階建てとし、取得地の南側に建物、北側に駐車スペースを設ける。法人所在地にある本社ビル(RC造、5階、延べ4085m²)と、中央区北3条西20丁目に所有し、医薬事業部などで活用する4階建ての旧本社ビル2棟(延べ1489m²、延べ1297m²)を合わせた規模と同程度を想定する。
基本設計は、札幌市内に本社を置く設計事務所に依頼し、秋口までの完了を予定している。実施設計も同じ設計者に依頼し、年内に完了させる意向だ。
既存建物の解体撤去と社屋新築については、一括か別々に依頼するかを検討中。方向性が決まり次第、施工業者の選定を開始する見通し。解体撤去は年内の着工を予定している。
賃貸入居の本社ビルは本社所在地の移転を含め、今後の活用を協議。旧本社ビル2棟は自社活用か賃貸、売却などの方向で検討している。