旭川建管は22日付で、愛別ダムの小水力発電設備更新を制限付き一般競争で公告する。老朽化が進む水車や発電機、配電盤、制御盤の更新を施す。工事費には約4億5000万円を見込み、2022年9月30日までの工期で工事を進める予定だ。
愛別町協和地先にある愛別ダム[MAP↗]は、1987年に完成した。堤高39m、堤長370m、総貯水量950万m³の重力式コンクリートダム。有効落差は19・42mで、水車の最大出力は290㌔㍗ある。
老朽化した設備では最大出力での稼働は難しく、現在は100㌔㍗程度を出力し、施設の維持管理に充てている状況にある。
ダムの完成から30年以上が経過し、水車や発電機、配電盤、制御盤などの老朽化が進んでいるため、発電設備の更新を進める方針を決めた。
更新後の最大出力は変わらず、有効落差は21・69mとなる見通し。設備の更新後は電力の余剰分があれば、固定価格買い取り制度(FIT)で北電に売電を実施する計画だ。
特定共同体の募集は31日、参加申請書の受け付けは8月7日まで。9月5日に開札する予定となっている。
建管としては今後、北電と売電に向けて協議を進めるほか、本年度は北海道経済産業局にFITの設備認定を申請する見込みだ。