道道泊共和線国富1号トンネルの貫通式が7日、起点側抗口で開かれた。施工する岩田地崎建設・吉本組・佐々木組共同体が主催。発注者の小樽建管や工事、地元自治体関係者ら140人が貫通を祝うとともに、あらためて無事故無災害での工事完了を願った。
泊共和線は津波や豪雨などの自然災害や原発事故の発生に備え、住民の避難と救急のルート確保のために2013年度に認定された延長約16㌔の新設路線。泊村茅沼の229号交差部を起点、共和町国富の5号を終点とする。
国富1号トンネルは、延長1446m、全幅8m。NATM工法で18年4月に終点側から掘削を進め、7月17日に貫通した。
あいさつで、北谷啓幸後志総合局長は「避難路の確保だけではなく、物流、観光など地域活性化につながる。一日でも早く開通するため、努力していきたい」と話したほか、無事故無災害で20年2月末の完成を迎えるよう求めた。
来賓の山本栄二共和町長は「現場見学会を開くなど地域住民の理解への協力に感謝したい」と述べた。
鏡開きの後、施工者を代表して岩田地崎建設の宮木康二専務執行役員が「予想より硬い地層だったことから発破を採用したが、安全施工に努めた。まだ完成まで半年ほど時間がある。気を緩めず安全に高い品質のものを納めるため頑張りたい」と意欲を示した。
最後に吉本貴昭吉本組社長の発声で万歳三唱し、節目を喜んだ。