白糠町は、白糠小を白糠中に移転し、校舎西側にこども園を併設した、幼・小・中連携の一体型施設として整備する計画を固めた。9月の定例町議会に基本設計費を補正提案し、可決後に指名競争で入札する考え。基本設計は年度内にまとめる見通しで、小学校部分の増築が必要になるかも含めて検討し、規模や構造などを詰めていく。2020年度には実施設計を進め、21年度に校舎改修・増築に着工するというスケジュールを描いている。
1985年建設の白糠小は、校舎の規模がRC造、3階、延べ5051m²。西2条南3丁目1の1に位置し、付近には2級河川の茶路川が流れている。
道が3月に公表した茶路川洪水浸水区域に指定されるなど、増水・氾濫によって被害を受ける危険性があることから、児童の安全確保を最優先し、移転を計画。津波対策として高台移転も検討していたが、財源確保が難しいため白糠中に移転することにした。
西5条北2丁目1の2[MAP↗]にある白糠中は88年に建設。校舎の規模はRC造、3階、延べ4642m²となっている。移転に伴う内部の改修は図工室や音楽室、トイレの配置変更などを見込む。近くには白糠中学校裏山避難所が設置されており、避難路整備にも取り組む予定だ。