焼尻島で小中学校と総合研修センター改築 複合施設も構想

2019年10月01日 12時00分

 羽幌町は、焼尻島にある焼尻小中学校と焼尻総合研修センターを統合した、焼尻複合施設の建設を構想している。2019―20年度は、島民から意見聴取し施設の在り方など方向性を定め、21年度に建設場所を協議する。順調に進めば22年度に基本設計、23年度に実施設計、24年度に着工となる見通しだ。

 焼尻小中学校と焼尻総合研修センターは、島民意見を踏まえて単独で改築するか、統合して複合化するかを決める。

 焼尻小中学校の所在地は焼尻島北東側の焼尻豊崎[MAP↗]。規模は小学校校舎がRC造、2階、延べ804m²で1970年に建設。屋体はRC造、平屋、延べ461m²、72年に竣工し渡り廊下で校舎に接続。中学校校舎はRC造、2階、延べ1043m²で76年に完成し小学校に併設した。

 焼尻総合研修センターは、焼尻島東側の焼尻東浜[MAP↗]にある。規模はCB・W造、平屋、延べ623m²で70年に建てられた。

 それぞれの施設は、築後40年以上が経過し老朽化しているほか、耐震性不足が懸念されている。

 同町は、単独で改築する場合の事業費として、焼尻小中学校に9億8384万6000円、焼尻総合研修センターに3億7781万6000円を見込み、1月の町議会常任委員会に報告した。

 今後、同町では島民意見を集約しつつ、焼尻小中学校と焼尻総合研修センターを単独で改築するか、複合施設とするかを協議するほか、津波や背後の急傾斜地を考慮しながら建設場所を詰めていく方針だ。

 それぞれの新施設規模は未定だが焼尻小中学校は、04年に完成した天売小中学校(校舎S造、2階、延べ1720m²、屋体S造、平屋、延べ682m²)などを参考にする。焼尻総合研修センターは人口を勘案し、規模縮小を視野に入れて検討する考えだ。


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