屋根のナミキ(本社・岩見沢)の片野裕勝専務は、高度な板金技能や技術などが認められ、国土交通省の青年優秀施工者土地・建設産業局長顕彰(建設ジュニアマスター)を受賞した。11日に東京都港区のメルパルクホールで表彰される。同社は川原悟社長も2017年度に同顕彰を受賞しており、2人目の建設ジュニアマスター誕生に喜び沸き立っている。
同顕彰は、優秀施工者国土交通大臣顕彰(建設マスター)のキャリアアップステージとして、39歳以下の優秀な技能者に与えられる称号。
片野専務は現在33歳。父親が板金業を営んでいた影響もあり、自身も専門学校卒業と同時に札幌の板金会社に就職。初めのころは未熟で叱られることも多かったが、悔しさをバネに成長してきた。その後、縁あって川原社長と出会い、同社へ07年に入社した。
5年ほど前から、自身の実力が全国でどれだけ通用するのかという好奇心から、日本建築板金協会が主催する全国建築板金競技大会に出場し、15年度、16年度と連続して3位に輝いた。
3位の好成績を収めたにもかかわらず、片野専務本人は「優勝できると思っていたので悔しかった」と負けず嫌いの一面を見せる。
活躍の場は道内だけにとどまらず、本州や沖縄など全国各地まで広がる。時には米国・カリフォルニア州まで足を運び、修行に励んだこともあった。それぞれの地域の特色ある屋根や壁の板金技術の習得にもいそしむ。
建設ジュニアマスター受賞の連絡を受けたことに「うれしかった。自分にはまだ伸びしろがあると実感する」と姿勢はどこまでも前向きだ。
同社では川原社長に続く2人目の建設ジュニアマスター誕生を受け、「いずれは技術や信用、信頼、ネームバリューなどにおいて北海道一、未来は日本一の板金屋を目指す」(川原社長)と意気込んでいる。