ホテルなど10棟建設
苫小牧市植苗で富裕層向け滞在型リゾートを計画するMAプラットフォーム(東京都港区虎ノ門2丁目3の17、小松稔男社長)は、早ければ2023年に1棟目となるホテルを開業させる。21年から10年ほどをかけ、ホテル4棟とコンドミニアム(分譲別荘)約10棟を建設する計画。投資額は当初明らかにしていた600億円から大幅に増え、2500億円を見込んでいる。
同社は、森トラスト(本社・東京)の森章会長が個人で全額出資した投資会社。苫小牧市植苗地区で自然体験型スポーツや森林療法、森林滞在プログラムなどを提供する「開発しないリゾート」をテーマとするリゾートを構想した。
建設予定地は苫小牧市植苗の民有林地約1000ha。開発許可が下りている40haを4つのエリアに分け、各エリアにホテル1棟とコンドミニアム2―3棟を整備する。ホテルは4棟で計500室、コンドミニアムは約10棟で1000戸を見込んでいる。森林を生かした散策路やホーストレッキング、ノルディックスキー、森林セラピーの施設なども設ける。
1期分として、6・6haのエリアに温泉付き高級ホテル1棟(約100室)、コンドミニアム2―3棟(約250戸)を構想。概算事業費は400億円で、21年にも着工する。
ホテルの運営はシンガポールのジャヤソムが携わり、タイの高級リゾート「チバソム」と同じプログラムのスパやウェルネスを提供する。
MAプラットフォームは、収益の一部を間伐や植林など民有森林の保全に役立てる考えだ。