甚大な被害をもたらした台風19号の被災地支援から無事帰還―。道北土木(本社・羽幌、森本勝己社長)の社員4人が、10月18日から11月6日まで福島県の須賀川市と鏡石町、宮城県大崎市で道路の清掃作業に従事した。留萌開建からオペレーターと路面清掃車、散水車と派遣要請を受けて、東北地方に赴き被災地の復旧に全力を尽くした。
現地へ向かったのは佐藤要さん、千田貴史さん、長谷部昭彦さん、野田義則さんの4人。派遣期間中はほぼ毎日、道路清掃作業に当たった。
福島県では阿武隈川の堤防が決壊し、須賀川市と鏡石町の家屋や畑、道路で大規模な浸水被害が発生。宮城県大崎市では郊外の住宅地が泥で覆われるといった惨状に見舞われていた。
被災現場では、須賀川市などの指示を受けて現場へ向かったものの、土地勘がないためスマートフォンのナビゲーターと地図を照らし合わせながら清掃場所を探した。
作業は午前8時に始め、30分程度のミーティングをしてから午後5時まで行った。雨のため1日だけ作業休止はあったが、それ以外はほぼ毎日活動した。市街地の道路は狭く、さらに家財道具が置かれていたため、路面清掃には細心の注意を払った。
散水距離は1日当たり70―120㌔あり、路面清掃は約50㌔。道路の汚れがひどい場合には、散水で6000㍑を5―10分で使い切った。その後、補給場所へ向かうが別の散水車が数台並んでいて、補給して戻るのに1時間以上かかることもあったという。
地元住民からは「北海道から来てくれてありがとう」と感謝の言葉を掛けられ、被災地支援への思いを強くした。
4人は20日間に及んだ任務を無事終え、6日に羽幌町に帰還。7―10日まで休養して英気を養い、11日から日常業務に戻った。