後志への接続向上
東日本高速道路北海道支社は、札樽自動車道手稲ICに小樽方向への乗り口レーンを新設した。24日午後2時に開通する。総事業費12億5000万円を投じて、料金所から手稲ICに接続する340mを整備。幅員は小樽方向に向かって左路肩2・5m、車道3・5m、右路肩1mの計7mとなっている。
小樽方面の入り口は札幌市との共同事業で整備した。手稲山麓通から料金所までの区間は市道だが、札幌市からの工事受託も合わせて同支社が一括して担当。乗り口レーン開通の効果として、札幌市から後志方面へのアクセス向上や医療体制の向上、地域経済への貢献などがある。新設乗り口の利用で手稲から余市ICまでの所要時間を約8分短縮でき、1日1100台のアクセスが見込まれている。
手稲ICは札幌方向からの降車レーンと札幌方面に向かう乗車レーンがある一方で、小樽方面に向かう乗車レーンと小樽方向からの降車レーンがないICとなっていた。
2015年度から地形調査や詳細設計に取り掛かり、工事は17年から切り土を主体として進めた。今回の整備区間は民家が多く、レーンがつながる手稲山麓通も生活道路や通学路となっている。地元住民から乗り口レーン開設の要望が特に強かったことから同レーンを整備した。小樽方向からの降り口レーンについては現時点での計画はない。
手稲IC小樽方面入り口から各IC間の料金は以下の通り。(料金は普通車/大型車の順で表記)
◇小樽方面入り口から各区間の料金▽札樽道・銭函IC=330円/440円▽札樽道・朝里IC=650円/960円▽札樽道・小樽IC=730円/1090円▽後志道・小樽塩谷IC=990円/1530円▽後志道・余市IC=1240円/1930円
◇ETC割引▽深夜割引=午前0時―午前4時の間に通行で30%割引▽休日割引=土日祝日に通行で30%割引(軽自動車等、普通車が対象)
(北海道建設新聞2019年11月22日付1面より)