道経済部は、2019年度第1四半期(4―6月)の道内観光入り込み客数(実数)をまとめた。道内を訪れた観光客は1580万人と前年度同期を1.9%上回った。このうち、外国人観光客は4.4%増の64万8100人を占め、伸び率は鈍化したものの、第1四半期としては過去最高を記録した。
内訳は、道内客が1.1%増の1360万人、道外客が7.6%増の155万人。18年度に実施した「ふっこう割」の反動による落ち込みが懸念されたが、4、5月の10連休による国内旅行が好調だったこともあり、増加につながった。
外国人観光客を国・地域別に見ると、韓国は16.1%増の20万200人、中国が5.1%減の13万6800人、台湾が2.7%減の11万8700人、タイが8.5%減の4万4300人、香港が10.7%減の3万5200人など。米国は2・2倍の2万1300人と最も伸び率が高かった。ふっこう割の反動からアジア地域で落ち込んだものの、当時は韓国で北海道人気が続いていたことから増加。右肩上がりで推移している。
観光消費額の単価は、外国人客が前年度比2万5194円増の15万2929円、道内客が687円増の2万4663円、道外客が2万5606円増の10万5710円とそれぞれ大幅に増加している。
(北海道建設新聞2019年12月6日付1面より)