来年の干支は「庚子」

2019年12月27日 09時00分

 令和の時代になって初めての年の瀬である。とはいえほとんどの人にとっては特に変わったこともあるまい。「垂直に時の逃げゆく年の暮」北村風居。改元、台風、ラグビーワールドカップ―。ことしもあっという間だった 

 ▼さて立派な種が育まれることを意味する「己亥(つちのとい)」は飛躍に向け力をためる年だったが、来年はどんな年になるだろう。恒例により「干支(えと)」が物語るところを紹介したい。2020年は「庚子(かのえね)」である。「庚」は両手できねを持ち穀物をつく姿をかたどった字で、そのさまから足元を築き固める意味を持つ。また発芽した植物の枝や葉などに硬い筋が入り、成長の最終段階に至るとの字義もある

 ▼一方、ねずみ年として知られる「子」は、大人と違い全身に占める頭の比率が大きい小児の姿をかたどった字だ。小児であるゆえ潜在力の固まり。そこから、新しい命が生まれることやどんどん増えていくこと、また万物が茂ることなどが導き出されるという。どちらの字も成長を表していて力強い。陰陽五行ではこれが組み合わさって「庚子」になると、さらに縁起が良いそうだ。「庚」は金、「子」が水でどちらも陽の性質を持つため「相生」となり、それぞれが互いを生み出す好循環を招く

 ▼前回の1960年は、「所得倍増計画」を打ち出した池田勇人内閣が発足した年である。その後、高度経済成長が加速したのはご存じの通り。情勢は異なれど、今が時代の変わり目であることは間違いない。うまく運気をつかみ成長の波に乗りたいものである。


ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 日本仮設
  • オノデラ
  • 北海道水替事業協同組合

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,459)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,382)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,262)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,096)
おとなの養生訓 第170回「昼間のお酒」 酔いやす...
2019年10月25日 (870)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。