2期創設事業を20年度に着工 石狩西部広域水道企業団

2020年01月16日 10時00分

送水管10㎞布設、当別浄水場拡張

 石狩西部広域水道企業団は2020年度、札幌市への水道用水供給を目指して第2期創設事業を本格化する。5号送水管布設と当別浄水場のNo.3浄水池新設に着工する方針で、春先から順次一般競争公告する。事業期間は20―24年度の5カ年で、総事業費は201億円を試算。24年度末には通水、試運転し、25年度の運用開始を目指す構えだ。

 同企業団の水道用水供給事業は、1992年度に道、札幌市、小樽市、石狩市、当別町が参画してスタート。各参画自治体への1日当たりの供給量は6万9000m³で計画する。供給開始時期が各自治体で異なるため、2期に分けて段階的に施設整備を進めている。

 12年度までに第1期創設事業として当別ダム、取水塔、導水管、当別浄水場、分水施設、送水施設を整備。13年4月から小樽市、石狩市、当別町へ供給を開始した。

 第2期創設事業では当別浄水場[MAP↗]の設備を拡張。増設するNo.3浄水池と浄水処理施設は、既存の施設と同規模を想定。既設の浄水池は1993m³、急速ろ過池などの浄水施設は有効容量1245m³となっている。天日乾燥床も増設する予定だ。

 新設する5号送水管は延長約10㎞。19年度は一部区間の測量、実施設計を発注し、22年度まで設計を進める。工事は20―23年度の4カ年で取り組む予定で、年間10件、合計40本程度の工事を発注する見通しだ。

 水道用水を供給する札幌市の北区、西区、手稲区方面は高台のため、水圧を上げるポンプ場を北区に新設し、さらに分水施設の整備を計画。21年度に実施設計を進め、22―24年度の3カ年で施工する考えだ。

(北海道建設新聞2020年1月15日付10面より)


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