室蘭開建は16日、苫小牧市内で整備中の苫小牧港西港区物揚場C1、C2工区改良の現場を公開した。鮮魚を風雪などから守る屋根付き岸壁の年度内完成を目指し、屋根部分の据え付けを進めていた。

屋根の組み立てが進む
2016年度から取り組む物揚場改良に伴う上屋建設の最終棟。輸出する水産品を風雪や鳥害から守り、品質の確保につなげることなどを目的とする。A―C工区に1棟ずつ合計3棟で構成し、延長は251m、総事業費は約17億7000万円。
17年5月に同港を含む道内6港の港湾管理者が策定した、農水産物輸出促進計画を国土交通省が認可したことで整備が本格化した。
施工中の上屋はPC造、平屋、延べ1200m²。C1、C2工区ともに機械開発北旺・堀松建設工業共同体が請け負う。落札額は合わせて5億6782万円で、工期は3月27日までとする。
進ちょく率はおよそ7割。屋根部分を事前に95のパーツに分けて作製していて、現在はC1工区分の据え付けを進める。
室蘭開建苫小牧港湾事務所の松田斉久計画課長は「上屋がいよいよ完成する。これが輸出促進につながることを期待したい」と話した。
完成後には、苫小牧漁業協同組合や苫小牧港管理組合などと供用開始式典を予定している。
(北海道建設新聞2020年1月20日付15面より)