大京、京阪電鉄不動産、ミサワホーム北海道の3社共同体と大手カタログ通販のベルーナ(本社・埼玉県上尾市)が、札幌総合卸センター跡地で進める北6条東2丁目地区再整備の計画概要が分かった。街区内に客室330室のホテルや220戸のマンション2棟をそれぞれ整備。容積率緩和を図り、3棟いずれも高さ約100mとする見通しだ。2021年から順次着工し、25年の全面完成を目指している。
新施設は、街区北東側でベルーナがホテルを建設する。30階の延べ約2万8500m²の規模で、低層階には店舗の入居を検討。3社共同体が手掛ける高層マンションは、南西側にA棟、南東側にB棟をそれぞれ整備する。いずれも規模は21階の延べ約1万8700m²を予定していて、1階には店舗を置く見通しだ。
都市計画審議会への諮問などを経て、21年にホテルとマンションA棟、22年にB棟にそれぞれ着工する方針。各施設の完成はホテルが23年、A棟は24年、B棟は25年を目指している。
街区西側では、30年の北海道新幹線札幌駅開業を視野に都市公園を整備する。遊具の設置やシンボルツリー配置など交流ゾーンとなる空間を創出する考えだ。供用開始は24年とする。
協同組合札幌総合卸センターが保有する札幌市東区北6条東2-3丁目街区のうち、2丁目街区の敷地約1万1000m²を大京などが取得。再整備に向けて既存施設の解体が進む。
3丁目街区では、社会医療法人社団カレスサッポロが敷地を取得し、時計台記念病院の別館と東区にある北光記念病院を統合した仮称カレス医療センターの建設を計画している。
(北海道建設新聞2020年03月02日付2面より)