当別太に新駅 当別町とロイズがJRに要望書

2020年03月06日 20時00分

 当別町と洋菓子メーカーのロイズコンフェクト(本社・札幌)が、JR札沼線が通る当別町の当別太地区に新駅設置を求める要望書を1月17日に連名でJR北海道に提出したことが分かった。新駅近くに立地するロイズふと美工場は拡張工事をしており、工場見学などができるアミューズメント施設を設置するもよう。新駅設置で新たな人の流れを生み出し、地域活性化につなげる考えだ。

 6日の第1回定例会町政執行方針代表質問での会派清新の山田明(無所属)、会派緑風会の秋場信一(無所属)両氏への答弁で明らかにした。

新駅設置の契機となったロイズふと美工場

 設置場所は、ロイズふと美工場の東側を通る町道と線路が交差する踏切付近[MAP↗🔒]を想定。工場までの距離は約400m。駅新設の事業費は要望者、設置後の運営管理費はJR北海道が負担する見通し。

 町とロイズが2019年10月29日に締結した包括連携協定に基づく取り組み。同社が工場拡張で集客を図ることを契機に、新駅設置の方向を探ることにした。

 町は1月23日、長谷川岳総務省副大臣に対し、地方創生の重要な事業と意義を説明した上で、宮司正毅町長やJR北海道、国土交通省、道の幹部が意見交換。JR再生のモデル事業になるとし、早急に協議を進めることを確認した。

 2月21日には「札沼線新駅設置に関する検討会議」の初会合を開催。会合は今後、月1回ペースで開催し、事業推進に向けて、課題の洗い出しに取り組む。

 宮司町長は「集客が増えれば地元経済の活性化につながる。交流人口増加で持続可能なまちづくりを進めたい」と話す。

 付近には17年9月に開業した道の駅や、これから開業を控えるイチゴ農園が立地。町は周辺地域を一体化し、次世代通信規格の5Gを中心とした情報環境整備にも取り組む方向。それぞれの観光施設を周遊する流れを構築できれば、来訪客増加への相乗効果が期待される。

(北海道建設新聞2020年3月9日付1面より)

e-kensinプラス会員専用「e-kensinマップ」のご案内

 有料会員サイト「e-kensinプラス」の「e-kensinマップ」では、無料版では掲載していない工事・計画関連ニュースなどの地図情報を公開しています。当サイトに掲載している、タイトルに「🔒」マークの付いた記事が主な対象です。

 また、e-kensinマップでは、記事のほか、その地点の用途地域や地番図なども確認可能。気になるニュースから関連情報をワンストップで収集することができます。

 「e-kensinマップ」が使えるe-kensinプラスの入会についてはこちらのページをご覧下さい


関連キーワード: さっぽろ圏 観光 鉄道

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

e-kensinプラス入会のご案内
  • 東宏
  • web企画
  • 日本仮設

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

おとなの養生訓 第245回 「乳糖不耐症」 原因を...
2023年01月11日 (1,389)
函館―青森間、車で2時間半 津軽海峡トンネル構想
2021年01月13日 (1,280)
おとなの養生訓 第43回「食事と入浴」 「風呂」が...
2014年04月11日 (1,255)
アルファコート、北見駅前にホテル新築 「JRイン」...
2024年04月16日 (1,099)
藻岩高敷地に新設校 27年春開校へ
2022年02月21日 (918)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第258回「体温上昇と発熱」。病気による発熱と熱中症のうつ熱の見分けは困難。医師の判断を仰ぎましょう。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第34回「1日2470個のご飯粒」。食品ロスについて考えてみましょう。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第32回「読解力と認知特性」。特性に合った方法で伝えれば、コミュニケーション環境が飛躍的に向上するかもしれません。