リゾート開発計画に合わせ活用目指す
岩内町は、2019年6月から20年1月まで実施した、円山リゾートエリア再生可能エネルギー転換促進調査の結果をまとめた。前回の調査を踏まえ、地熱利用に向けた詳細な資源調査を実施。円山地区[MAP↗]東・北側の一定の開発ポテンシャルを見いだし、活用法として温泉熱と排湯利用、浴用利用と排湯利用の組み合わせを提案した。
経済産業省のエネルギー構造高度化・転換理解促進事業に採択。円山エリアのリゾート開発計画に合わせ、再生可能エネルギーを活用した好循環型再生可能エネルギー活用型リゾート地域を目指す。
前回調査で、複数の再生可能エネルギーについて資源調査をし、地熱利用を有力とした。今回の調査では、円山地区で地質調査とMT探査をし、熱水貯留層の分布状況とポテンシャルを調査した。業務は北電総合設計が担当した。
結果、リゾート開発を計画する円山地区の東側で高濃度熱水が分布している可能性があると結論。開発利用を検討する場合は、抵抗構造解析などの詳細探査を実施するよう提案した。
21年度は、新たなテーマとして温泉井の老朽化対策や熱効率の向上を設定。経産省に補助申請し、3年連続での事業採択を目指している。
(北海道建設新聞2020年3月17日付11面より)