GOODGOODが厚真町の大規模開発跡地で和牛繁殖

2020年04月06日 15時00分

町と土地賃貸契約 投資額8億円想定

宮坂町長(左)と野々宮代表社員が調印締結に臨んだ

 厚真町は1日、肉製品の製造や加工、小売、卸売、輸出入などを手がける畜産業のGOODGOOD合同会社(本社・大阪)と、和牛メゾン事業開始に向けた大規模開発跡地の賃貸契約を締結した。町総合福祉センターで開いた調印式で、宮坂尚市朗町長と同社の野々宮秀樹代表社員が協定書に署名した。今後、土地を活用して和牛の繁殖、肥育事業などを展開する計画だ。

 賃貸するのは、町が2012年に寄付を受けた高丘の大規模開発跡地約203ha。ゴルフ場を整備するため開発が進められてきたが計画が止まり、しばらくの間放置されていた。町は環境保全と、土地が本来持つ生産性の発揮という両面が両立する利用方法を模索していた。

 そうした中、18年に同社から跡地を一体的に利用したいとの申し出があり、協議を開始。町が検討を進めてきた土地利用方法と考え方が合致したことから、土地の賃貸契約を結んだ。

 同社が手掛けるのは、生態系と調和した形での循環型畜産や精肉、料理、加工、体験などを一貫実装する和牛メゾン事業。和牛を繁殖、肥育し、肉は基本的に自社店舗で料理提供するほか、小売り、海外への販売を想定している。

 和牛事業に加え、宿泊やレストラン、企業研修、乗馬事業なども計画。20年度は調査や計画づくり、21―22年度は作土層の充実や牧柵設置、畜舎・法定堆肥舎などの建築開始、社員向け住宅の建設検討を予定する。

 23年度は本格的な播種(はしゅ)や宿泊棟の建設、24年度は牛の導入頭数増加、25年度は牛を200頭程度まで増加させることを検討するとともに、食事が提供できるよう準備を進めることにしている。

 投資額はソフト事業を含め8億円を想定。雇用者数は当初3人程度、最終的には10人程度を見込んでいる。土地の賃貸借期間は22年間。

 調印式で宮坂町長は「町が描いていた以上の提案に感謝しており、できる限りサポートしたい。被災地の地域再生のための尽力に期待している」と述べた。

 野々宮代表社員は「土づくりから肉づくり、食文化までを地域と共につくりたい。この事業は胆振東部地震前から検討してきたが、この考えをくんでくれた厚真の皆さんに感謝している。結果を町、胆振地域、北海道に還元したい」と決意を示した。(苫小牧)

(北海道建設新聞2020年4月3日付19面より)


関連キーワード: 畜産 胆振

ヘッドライン

ヘッドライン一覧 全て読むRSS

株式会社クリエイター
  • web企画
  • オノデラ
  • 東宏

お知らせ

閲覧数ランキング(直近1ヶ月)

工事が順調に進展 仮称・苫小牧中央インター線
2020年06月16日 (2,113)
2人暮らしに最適な平屋提案 内池建設
2020年10月08日 (1,479)
若返る新さっぽろ(上)医療・教育施設が核
2020年09月30日 (1,451)
若返る新さっぽろ(下)厚別区全体へ波及を
2020年10月02日 (1,307)
道内建設会社 毎週5社のペースで消える
2020年08月31日 (1,087)

連載・特集

英語ページスタート

construct-hokkaido

連載 「建築の聖地」メムメドウズの10年new

「建築の聖地」メムメドウズの10年
独創的な住宅が点在する次世代住宅研究施設が誕生して10年。世界的にも類を見ない建築群のこれまでと現在を追った。

連載 本間純子
いつもの暮らし便

本間純子 いつもの暮らし便
第1回「街並みに調和する外壁の色」周囲と調和し、その建物も映える色を見つけたいところです。

連載 おとなの養生訓

おとなの養生訓
第193回は「酒豪」。お酒に強くても醜態をさらしてはただの飲兵衛。節度をもって周りと接してこそです。

連載 行政書士
池田玲菜の見た世界

行政書士池田玲菜の見た世界
第1回「行政書士ってどんな仕事?」雑多な手続きを一切合切担います。何でも相談してみてください。