札幌開建は、千歳川流域で整備していた遊水地5カ所を4月から供用開始した。事業着手した2008年度から19年度までの総事業費は約1150億円。15年度に利用開始した舞鶴遊水地を加え、6遊水地で治水対策を図る。引き続き堤防整備と河道掘削に取り組み、安全な環境を確保する。
千歳川河川整備計画に沿って、流域の治水対策として堤防整備、河道掘削、遊水地群整備を促進している。
遊水地は、長沼町の舞鶴遊水地(たん水面積2平方㌔)、江別市の江別太遊水地(1・6平方㌔)、南幌町の晩翠遊水地(1・6平方㌔)、北広島市の東の里遊水地(1・5平方㌔)、恵庭市の北島遊水地(2平方㌔)、千歳市の根志越遊水地(2・8平方㌔)の6カ所で、総面積は1150ha。樋門や排水門、周囲堤、越流堤、管理施設などを備える。
たん水量は、舞鶴遊水地が820万m³、江別太遊水地が550万m³、晩翠遊水地が540万m³、東の里遊水地が620万m³、北島遊水地が950万m³、根志越遊水地が1060万m³に上る。
今後は、高い水位の影響に長時間耐えられる堤防高、天端幅を堤防整備で確保するほか、旧夕張川などの支川で河道掘削を施す。
(北海道建設新聞2020年4月7日付14面より)