歓楽街の新型コロナ対策モデル地区に

感染防止対策や経営支援について意見を交わした
国や道、札幌市などは6日、TKP札幌駅カンファレンスセンターで薄野地区の新型コロナウイルス対策モデル地区検討会議を開いた。今後、ガイドラインや感染防止に向けたガイドブックを作製し、感染拡大防止と経営支援に取り組む。
札幌会場の会議には長谷川岳総務副大臣や道、札幌市、すすきの観光協会などから40人が出席。東京会場には総務省などの担当者13人が参加し、テレビ会議システムで実施した。
冒頭で長谷川副大臣は「今後、道内他地域や全国の歓楽街のモデルとなるよう、迅速で具体的な検討を進めたい」と述べた。
モデル地区は、緊急事態宣言を独自にした地域のうち、特に影響の大きい地区を選定し、感染防止対策と経営支援策をパッケージとして示す。
感染防止対策では、ガイドラインや感染予防対策ガイドブック作製などを計画。ガイドラインは各店舗やビル管理者、出入り業者の対策などで構成する。
ガイドブックは店舗スタッフが毎日手に取って感染防止対策を実践することを目指し、換気徹底などの感染防止対策のガイドライン情報や経営相談・経営支援情報などを盛り込む。
ガイドブックは約1万部作製し、すすきの観光協会会員や札幌薄野ビルヂング協会などの協力を得ながら薄野地区全体に今月下旬までに配布する予定だ。
(北海道建設新聞2020年4月7日付14面より)