高低差データ取得と航空写真撮影
FRSコーポレーション(本社・札幌)は14日、帯広市富士町のほ場でドイツ・Wingcopter(ウイングコプター)社の垂直離着陸型ドローンを使ったテスト計測と精度検証を行った。取得したデータを分析し、今後の運用に役立てる。
先行して導入したイタリア・3D TARGET社のレーザー計測器「Scanfly(スキャンフライ)」と併用することで、広範囲の地形測量を短時間で行うことが可能。施工計画策定などのツールとして、ゼネコンや測量・コンサル会社などに提案していて、既に受注案件がある。
この日のテストでは、ドローンにスキャンフライとカメラを搭載。150mの高さまで上昇させ、南北1㌔、東西600mの範囲を滑空し、地形の高低差データを取得しながら航空写真を撮影した。
徳島秀彦社長は「マルチコプタードローンに比べ、天候条件や時間の制約がなく、受注機会の拡大につなげたい。テスト計測でデータを取得できたので、これから精度の確認を進める」と述べた。
見学に訪れていた伊豆倉組(本社・帯広)の伊豆倉鈴雄業務室長は「とても参考になった」と話していた。
(北海道建設新聞2020年4月16日付9面より)