規模縮小しシャットダウンメンテナンスへ 大会も開き安全行動の徹底誓う
出光興産は15日、苫小牧市にある北海道製油所の定期補修を開始した。ことしは4年に1度の大規模保全工事であるメジャーシャットダウンメンテナンスの年に当たり、1日2000人ほどが作業に従事する。17日には工事本格化を前に、安全大会を開催。新型コロナウイルス感染防止と安全行動の徹底を誓った。
安全大会では、互いの間隔を2mほど空け約50人が整列。これまでの参加者1000―2000人から、大幅な規模縮小となった。
はじめに沢正彦北海道製油所長が「道民、市民に必要な石油を供給するために欠かせない作業」と重要性を強調した。また、工期の延長や補修規模を一部縮小することなどで新型コロナウイルス感染防止を図っているとも説明。密閉・密集・密接の3密を作らず、笑顔で作業を終了できるようにと呼び掛けた。
例年、シャットダウンメンテナンスには1日約3000人の作業員を動員し、約2カ月かけて全設備の補修作業を実施する。しかし、ことしは新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から、1日の作業員を2000人ほどに削減。工期も9月中旬までの3カ月間に延ばし、密集を避けるよう作業計画を立てた。
入場時には、体温計とサーモグラフィーで体温を測定する。場内にある協力会社の仮設事務所には清掃チェック表を配布し、1時間ごとの消毒を徹底。作業員にもマスク着用を義務付けるなど、細心の注意を払い作業に当たる。(苫小牧)
(北海道建設新聞2020年6月19日付11面より)