STエンジニアリング 新型コロナウイルス感染予防に提案
鈴木商会グループ会社のSTエンジニアリング(本社・札幌)は、新型コロナウイルス感染予防に「飛沫(ひまつ)防止用ダンボール型パーテーション」を提案している。段ボール製造のカネトアキホ(同・北広島)と共同開発した商品。外枠と脚が段ボール製で軽く、中央部分は透明なプラスチック素材のため円滑にコミュニケーションできる。プラスチック製やアクリル製より安価なため、学習塾や飲食店などパーティションを多く用意しなければならない場所を中心に使ってもらいたい意向だ。
先行でプラスチック製パーティションを販売していて、自治体の庁舎や保健所、診療所などで多く使われている。市場の反応が良かったほか、新型コロナウイルスに関する緊急事態宣言の解除後は飲食店や小売店、塾などで手軽に使えるものが求められると考え、簡易型の段ボール仕様を開発した。
外枠と脚が段ボール製、中央部分はプラスチック製なので軽い。幅700×高さ600㍉のスタンダードと、幅900×高さ600㍉のワイドの2タイプをそろえる。
パーツのみ販売し、購入者自ら組み立てるキット販売と、完成済み製品を受け取ることのできる組み立て販売の2通りを用意。十分な強度を備えてるが、長く使ってもらえるよう脚パーツ1セットを予備で付ける。
価格はキット販売でスタンダード1800円、ワイド2000円(いずれも税抜き)。先行販売するプラスチック製パーティションが幅600㍉のSサイズで3500円のため、半値近くで購入できる計算だ。
コストパフォーマンスに優れるため、学校や学習塾、飲食店などパーティションが多く必要な場所に最適と考える。外枠は段ボール製のため、DIYのようにマスキングテープや色紙で飾り付けられ、独自のパーティションにアレンジすることも可能だ。廃棄しやすく環境面でも長所を持つ。
同社では「行動自粛の緩和で、これからはホテルや温泉の食事場所、飲食店などで、たくさんのパーティションが必要になるはず。低コストで導入可能な予防対策として注目してもらえれば」と話している。
(北海道建設新聞2020年7月2日付3面より)